ダイヤモンドのカラーって実際の見え方にどんな違いがあるの?
限られた予算内でベストなカラーを選ぶには、一般的にどこまでが許されるの…?
やっぱり無色透明のDカラーが一番なんでしょ?
初めて婚約指輪用などのきちんとしたダイヤモンドを買う時、ダイヤモンドに色なんてあるんだ!とびっくりする人もいるかと思います。
かつては私もそんな1人でした。
お店ではどこに行っても無色であればあるほど良いという説明をされ、無色透明の最高クラスであるDカラーをやたらと勧められたものです。
実際にDカラーはとても綺麗なのですが、果たしてそれぞれのカラーは比較するとどの程度違いがあるのか?
予算が抑えめの場合、その違いにお金をかける価値があるのか?
ダイヤモンドのカラーの基礎知識や実際の見え方を理解した上で、予算内でどんなカラーのダイヤモンドを選べば良いのか?についてご案内していきます。
Contents
ダイヤモンドのカラースケール
ダイヤモンドにはアルファベットのD〜Zまでのカラーグレードがあり、一粒一粒にカラーのランクがつけられています。
一番価値の高いカラーはD
カラーの中で一番価値も価格も高いのがDの無色透明で、一番価値も価格も低いのがZ。
*正確にはZ以下はファンシーカラーと呼ばれて逆に別の価値が付いてくるのですが、今回は黄色などのファンシーカラーダイヤモンドについては割愛します。
ダイヤモンド市場では無色であるほど価値が高いとされ、多くの婚約指輪を販売するお店で見かけるのはカラーの最高クラスであるD〜Fの無色透明グレードのダイヤモンド。そしてその1つ下のGカラー。
H以下はほぼ無色のグレードとはいえ取り扱わないお店も多く、実際にお店ではD〜Gが婚約指輪向きとされて販売されています。
カラーグレードの鑑定はダイヤモンドを裏から見る
そんなカラーグレードは、GIAや中央宝石研究所などの鑑定機関で各ダイヤモンドを裏返して、マスターストーンと呼ばれるダイヤモンドの見本と比較して判断します。
わざわざダイヤモンドを裏返すのは、単純に裏返した方が色の違いがわかりやすいから。逆に言うと、ダイヤモンドは裏返さなければ鑑定のプロでも色は判別しにくいというにもなりますよね。
大事なことなのでもう一度言います。
ダイヤモンドは、裏返さなければ色はわかりにくい 。
これがカラーを選ぶ際のポイントです。
カラーによるダイヤモンドの見た目の違い
では、実際に表から見た時の違いはどうなのでしょうか?
特別に訓練された鑑定士以外は、よほど色のセンスがある人でない限りは指輪に付いた状態のダイヤモンドのカラーはD〜Gあたりまで全て無色に見えます。
…正直一般人には見分けがつかないことが多いです。
実際に見た目の違いを動画で確認してみましょう。動画のダイヤモンドは、4つともカラー以外の要素は同じ鑑定のダイヤモンドです
左から、Dカラー、Eカラー、Fカラー、Gカラー
裏から見たときはDカラーに近いほど無色透明に見えますが、それでもDカラーとEカラー、あるいはFカラーとGカラーの違いはハッキリとはわかりにくいかと思います。
1:03で全て表向きに変わりますが、表から見て色の違い、わかりますか…?
お店でダイヤモンドのカラーを見せてもらう際はダイヤモンドを裏返した状態で確認するのですが、正直、一度指輪につけてしまえばダイヤモンドを外さない限りは裏側から見る機会ってないですよね。
そして、鑑定には影響しませんが、見た目のカラーはカットの質によっても左右されます。
詳しくはこちら。動画付きで解説しています
指輪に付けた状態だとトップクラス同士の違いはほとんど違いがわからず、輝きにも影響しない。それがダイヤモンドのカラーです。
カラーの選び方とダイヤモンドの決め方
あまりわからないとはいえ、鑑定書に明記されるカラーグレードを気にする人もいるかと思います。
鑑定書、結構気にする人も多いですからね…。鑑定書は、男性がどれだけ頑張ってダイヤモンドを買ったのか?の通知書みたいなものだと思ってください。確認するのは、彼女と彼女のお母さん説が濃厚です
彼女にプレゼントする際は鑑定書も一緒に渡すことになりますので、予算が合うなら無色透明クラスのD〜Fのどれか、抑えめならほぼ無色クラスのGカラーを選ぶことをオススメします。
Hカラー以下となると、お店にあまり置いていないので探すのが大変なのと、彼女や彼女のお母様など周りの方の受ける印象が少し心配です。
お店などで一般的に婚約指輪向けだと言われているのがD〜Gカラーなので、その中から選んでおく方が見つけやすく、労力も心配も少なく済みそうです。
- 予算が合えばD〜Fの無色透明グレード
- 予算が抑えめならGカラー
- Hカラー以下は、自分を貫ける彼女で納得しているならOK
- 鑑定書(男性の頑張りの通知書)の評価を気にするならDかE
結構、現実を踏まえたリアルな選び方だと思います。
カラーは見た目にあまりわからないことから、カットなど他のダイヤモンドの要素に比べると優先度は低いです。
それでも、見た目だけでなく鑑定書に記載される英数字を気にする人にとっては大事なので、じっくりと考えてみてください!